活動報告
リサイクル技術分科会 報告
2019年7月4日
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Q&Aセッション
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集合写真
同社は日産系の会社であり、リーフ(EV)の発売前から本ビジネスモデルを計画・検討し、2018年3月に、使用済みリチウムイオンバッテリーの再利用・再製品化に特化した工場として開所。震災からの復興を目指す浪江町の新たなまちづくりのパートナーとして地域経済再生や町の発展にも寄与し、またリユースバッテリーを使用した外灯を設置するなど地域のエネルギー利用に貢献している会社です。
近年話題となっている電気自動車(EV)は、「自動車新時代戦略会議」にて2050年迄に既存の自動車を全てEV化する方向で進んでいる事もあり、希少金属(ニッケル、コバルト)を含む使用済み電池のリユースは今後益々注目されてくるとの情報。同社では使用済み電池のリユースビジネスとして車載用再生電池(価格は新品と比較して約半値)や工場用蓄電池、中間性能用電池(フォークリフト等)へ展開を図っているが、電池再生技術が進化してきており、将来的にはEV新車への車載用電池としての採用を目指しているとのことです。
工場見学では、各所から回収されたEV車載用電池の貯蔵、リユース(再生電池化)工程ラインがあり、この工場で再生された電池は用途に応じたビジネススキームによって各所へ展開されており、次世代のビジネスモデルとして、非常に良い見学会となりました。
今回の分科会は注目度の高い二次電池の再利用工場という事で、地方開催にも関わらず多くの方々が参加頂けました。今後は益々、車載用電池や蓄電池のニーズが高まってくる中で、当分科会でも引き続き電池リサイクルに注目したテーマアップおよびビジネス動向を加味した分科会を計画し、開催していきたいと思います。
以上