活動報告
リサイクル技術分科会 報告
2018年8月2日
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国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センターにて
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見学会の様子
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講演会の様子
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熱心に講演を聞く参加者の皆様
■見学会:「循環・廃棄物研究棟(実験施設)」 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
国立環境研究所内の資源循環・廃棄物研究センターを見学しました。同研究所では、廃棄物に関する循環型社会への展開出来るよう4つの分野(①課題解決型研究プログラム、②基盤的な調査・研究、③災害環境研究プログラム(福島支部への協力)、④災害環境マネジメント戦略推進オフィス)にて構成されており、廃棄物の基礎研究はもちろんの事、資源循環研究や災害環境マネジメント研究等を行っています。今回見学した施設では、廃棄物焼却プラントを模擬した「熱処理プラント実験室」等を見学し、“実証の見える化”と“あらゆるデータの数値化”が可能な施設であり、改めて基礎研究の重要性を感じた有意義な見学会となりました。
■講演会:「拡大生産者責任とリサイクル法~廃棄物政策と循環経済の動向をふまえて~」
講演者: 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
循環型社会システム研究室長 田崎 智宏 氏
現行のリサイクル法をふまえて拡大生産者責任(最終的な環境政策のアプローチ)についての歴史と環境政策の成り立ち、及び近年の廃棄物の動向から今後の課題と必要な規制について講演して頂きました。少子高齢化と人口減少が進行する中で、今後の廃棄物分野で備えるべき課題や廃棄物規制については、非常に興味深い内容であり、今後の産業界への波及を見据えた取り組みが必要であると強く感じた講演でした。
■講演会:「電気電子機器に関する国内・国際リサイクル」
講演者: 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
副センター長 寺園 淳 氏
各国の電気電子機器リサイクルの現状と今後の日本におけるリサイクル課題について講演頂きました。特に今後益々普及するであろう二次電池を搭載した電気電子機器のリサイクルについては確立された循環型社会となっておらず、廃棄物処理における安全性の確保と、それに見合った廃棄物処理法の改正が想定される中で、新たなビジネスチャンスのテーマとなる可能性が高い事を認識しました。
今後、「電気電子機器のリサイクル」の動向に注視したテーマの講演会や、二次電池リサイクルにおける施設見学を継続して行っていきたいと思います。
以上