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バイオ粒子プロセス分科会 報告

2024年6月26日

  • 写真1 コーディネーターご挨拶
    写真1 コーディネーターご挨拶
  • 写真2 堀先生ご講演
    写真2 堀先生ご講演
  • 写真3 見学風景01
    写真3 見学風景01
  • 写真4 見学風景02
    写真4 見学風景02
  • 写真5 集合風景写真
    写真5 集合風景写真
2024年6月11日、第1回分科会として、ライオン株式会社 平井研究所において「微生物汚染の防止技術」をテーマに分科会本会合を開催しました。
名古屋大学の堀教授より「界面微生物工学の基礎と応用」と題し、「微生物固定化技術」として、微生物接着タンパク質の構造と接着機能に関する解析結果の紹介と接着力発現に重要なタンパク構造について解説いただきました。さらに、この知見を応用し、触媒等として機能する微生物を高比表面積に固定化することで、これまで液相系で考えられていた微生物反応技術に対し、「気相微生物反応」という画期的なバイオリアクター技術のご紹介をいただきました。一般的にばっ気型で行われるガス発酵に対し、拡散速度の速い気相で反応させることにより、これまでにない高効率な反応が期待されるとともに、生産物と微生物の分離等の液相反応における課題の解決が期待される技術で、微生物工学の新たな局面への発展を感じさせられる貴重な機会となりました。
 
ライオン株式会社からは、「溶剤の殺菌効果と液体洗剤中における防腐メカニズム解析」および「カチオン界面活性剤のウイルス不活化増強効果およびメカニズム解析」と題して2件の技術講演をいただきました。いずれも、界面活性剤を中心に、高度な分析技術を駆使した様々な解析についてご紹介いただき、機能発現のメカニズムに関する考察をわかりやすく解説いただきました。また、液体洗剤開発や口腔ケア商品開発に関連する研究施設を見学させていただくとともに、デモンストレーションを通じて商品の機能を分かりやすくご紹介いただきました。基礎研究の成果が商品開発へ応用される流れをイメージすることができ、非常に興味深い内容でした。
 

以上
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