活動報告

クリーン化 分科会 報告

2022年11月9日

  • 見学会の様子
    見学会の様子
  • 講演会の様子
    講演会の様子
2022年11月2日、2022年度第1回クリーン化分科会として、トヨタ紡織株式会社にて見学会および講演会を開催しました。見学会では、ロビー展示で、トヨタ紡織株式会社の製品や未来への取り組みなどの説明を受け、技術棟で、自動車内装部品を評価するための実車試験室や自動車用フィルターの試験室を見学しました。また、同社創業時の建物を移築して建設された歴史未来館では、トヨタ紡織の歴史と豊田綱領の精神である「世のため 人のため」の志を受け継ぎ、未来への貢献に対する決意や想いを聞きました。
 

講演会では、モビリティ空間のクリーン化・快適化をテーマとして2件の講演をして頂きました。
1)公共交通機関におけるウイルス感染対策 いすゞ自動車株式会社 達 晃一氏
バスの実車を使用して、車室内の病原体粒子の挙動を調べ、感染リスクを定量評価した研究を説明して頂きました。安全・安心な公共空間の確保は、ウィズコロナや今後のアフターコロナの社会において重要で、この研究はその基礎となるもので、参加者からの関心も高く、活発な議論が行われました。
 
2)快適性評価技術と車室内快適性評価事例 東洋紡株式会社 古高啓介氏
捉えどころのない快適性を見える化するため、人間の感覚を物理特性に置き換え、数値化することで、構築した評価技術とその応用例について説明して頂きました。長年の研究で培われてきた快適性評価技術は、性別や年齢の異なる多種多様な人が共存する公共の場で、人々が快適に過ごせる空間を創るために活用できると考えられます。今回の分科会は、約3年ぶりに対面方式で開催しましたが、現物を見たり触ったり、実際に人と対話したりしてしか得られないものがあることを改めて感じました。
 

以上
PAGE TOP