2025年11月27日

2025年11月6日、2025年度第2回クリーン化分科会として、クリーン化に欠かせない「微粒子の集じん技術」をテーマに設定し、基礎理論や最新技術に関する講演と、日本バイリーン株式会社東京工場の乾式不織布等の生産ラインや研究室の見学会を開催しました。
 
講演会では、テーマに即した3件の講演をしていただきました。工学院大学 並木先生には「集じんに関する基礎理論について」と題して、エアロゾル粒子の運動特性とフィルタ捕集に関する基礎理論について講演頂きました。日本バイリーン様からは、「ナノファイバー技術と高性能エアフィルタについて」と題して、ナノファイバーの特徴や製造方法に加え、最新の研究や製品応用事例について紹介していただきました。さらに、HEPA等の高性能フィルタに関する特徴や実用例の紹介に加え、2024年に改訂されたJISに関する情報提供も行っていただきました。トルネックス様からは、「電気集塵技術と住宅における実施例」と題して、電子式集じんフィルタの特徴をフィルタとの比較も交えて解説されたうえで、全館空調住宅への導入方法とその効果検証結果について紹介いただきいただきました。
 
見学会では、プレフィルタや医療用不織布等の製造ラインや、各種フィルタ試験設備に関する見学と紹介をして頂きました。
 
今回の分科会では、講演・見学や参加者間の意見交換を通じて、クリーン化の基礎となるフィルタや集じんに関する理解を一層深める機会となりました。今後も、参加者にとってより有意義な分科会が開催できるよう、対面での意見交換や見学を中心とした企画を検討してまいります。

本分科会の開催案内は、こちらよりご確認いただけます