活動報告
クリーン化分科会 報告
2025年9月2日
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見学会の様子
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講演会の様子
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集合写真
講演会では、テーマに即した2件の講演をしていただきました。新菱冷熱工業 佐伯寅彦氏には「病理検査室の作業環境改善:気流制御と除去装置によるホルムアルデヒド曝露対策」と題して、現場での対策が困難な局所排気によるホルムアルデヒドの除去に関して、作業性、省エネ、環境負荷を考慮した新たなシステムの紹介があり、さらに粉体制御への展開についても提言いただきました。
産業技術総合研究所 篠原直秀氏には「飛沫・飛沫核の広がりの把握による感染リスク評価及びその制御による感染対策~フィルター・防護板・空気清浄機・マスクの評価~」と題して、新型コロナの感染機序、エアロゾルの室内挙動に関する基礎的な理論をはじめ、バス車内やドーム空間における評価事例について紹介いただきました。過去の知見のレビューに加え、将来の新たな感染症対策への備えとしても大変有益であったと考えます。
見学会では、様々な空調方式の採用によって多様な空気環境が実現されたイノベーションハブ本館の見学から始まり、執務者の快適性向上や環境負荷低減のための技術を現地現物で随所に紹介いただきました。次に、実験施設の見学では、講演で紹介されたホルムアルデヒド除去システムの実機の見学に加え、クリーンルーム清浄化に必要なエアワッシャ等など、様々な技術の開発現場を見学させて頂きました。
今後も、参加者にとってより有意義な分科会が開催できるよう、対面での意見交換や見学を中心とした企画を検討してまいります。
以上
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