活動報告
第3回電池製造技術分科会
2015年2月27日
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講演会の様子
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交流会の様子
平成27年2月6日(金)に、第3回電池製造技術分科会が開催されました。参加者は、境コーディネータ、堤副コーディネータ、佐藤、桜井各副代表幹事含め合計83名となりました。
講演は、
Ⅰ 「マツダにおける環境戦略について~キャパシタを用いた減速回生システムから水素自動車まで~」
マツダ株式会社 技術研究所 先進車両システム研究部門 藤田弘輝氏
Ⅱ 「表面コート微多孔膜セパレータの開発と安全性向上」
帝人株式会社 新事業推進本部 電池部材事業推進班 西川聡氏
Ⅲ 「アクリル系バインダの開発と電池高性能化」
住友精化株式会社 機能化学品研究所 藤重準一氏
Ⅳ 「硫黄系固体電解質の研究開発と将来展望」
大阪府立大学 物質・化学系専攻応用科学分野 教授 辰巳砂昌弘 氏
技術紹介は、「日本スピンドル製造株式会社の粉体技術の紹介」
日本スピンドル製造株式会社 大西慶一郎氏
ハイブリッド自動車では、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池が広く利用されていますが、今回は、マツダ㈱の開発したキャパシタ利用ハイブリッドシステムについて紹介頂きました。現在、車載用リチウムイオン電池の実用化が進められていますが、耐熱性や耐久性や安全性などの改善が大きな課題となっており、帝人㈱からは、表面に酸化物や耐熱性樹脂をコートして安全性を高めたセパレータについて紹介頂き、また、住友精化㈱からは、耐熱性や耐久性を向上できるアクリル系バインダについて紹介頂きました。電池の究極の安全性を確保するために固体化が進められており、この分野の第一人者である大阪府立大学の辰巳砂(タツミサコ)先生から、固体電解質材料や固体電池開発の最新情報を紹介頂きました。日本スピンドル製造㈱からは、各種の混合装置やドライブースなどの紹介を頂きました。
この後の交流会では、日本スピンドル製造の有藤社長の乾杯の挨拶の後、電池利用や電池開発、材料開発、装置開発など多様な分野の方々の活発な交流が行われました。