AI利用技術に関するセミナー 「新たな価値創造に向けたDXの本質」
10:00〜10:40 大規模データ解析による製造業の経営計画策定
東京大学大学院 工学系研究科システム創成学専攻 教授 和泉 潔 氏
感染症拡大や電力価格変動などの大きな社会環境の変化の中で、大規模データを解析して製造業の生産計画や経営戦略の策定を支援する、最先端の人工知能技術を解説します。経済テキスト解析による社会的イベントの産業への波及効果分析と、工場の電力消費データ解析による電力調達最適化を中心に研究事例を紹介します。
10:40〜11:20 AI・デジタル技術のものづくりへの導入の現状と課題
(株)構造計画研究所 執行役員 島田 憲成 氏
ベテラン技術者の退職、脱炭素社会の実現など製造業を取り巻く課題に対して、AIやデジタル技術を活用した生産性向上、知識伝承、新しいサービスの創出が期待されています。本講演では、AI技術利用委員会の活動を通じて得られたものづくり現場におけるAI・デジタル技術の活用の現状と課題について述べます。
11:20〜12:00 医薬品工場における品質データの活用検討~品質影響因子の分析~
シオノギファーマ(株) 生産技術部長 六車 嘉貢 氏
医薬品の製造においては医薬品の安全性・有効性を保証するため、原料・中間品・製品・出荷後に至るまで多くの品質試験が実施されています。試験結果が良ければ良しではなく、品質のトレンドや影響因子の検討は手作業時代から実施されています。近年ではデジタル化により大量の品質データが利用でき、これらのデータを医薬品の品質向上に活用すべく、統計的手法などを用いて検討した事例を紹介します。