会長挨拶


 一般社団法人日本粉体工業技術協会の会長に選任されて4年目となります。多くの皆様に支えられて協会活動を進めさせていただいていることを誠にうれしく思います。ここでは、昨年度の主要行事である粉体工業展について振り返るとともに、今年度の主となる協会方針を述べさせていただきます。

 2016年に策定した中期運営計画は2018年に最終年度を終了し、策定した施策は目標を上回る成果を上げることができました。ひとえに、会員、関係者、協会職員の多大な協力の賜物と感謝を申し上げる次第です。なお、2019年は下記に述べます新たな中期運営計画に基づき施策を実行致します。

 2018年度の主要行事である国際粉体工業展東京2018は、東京ビッグサイトで11月28日から3日間開催されました。前回2016年開催より7.0%増の17,966名の来場者を迎えることができました。景気は緩やかに上昇傾向にあった状況でこれにも支えられ、来場者および商談増という展示会の目的を達成できました。なお、開催においては関係者の努力に深く感謝するとともに、協会会員および産業界へ先端および重要粉体技術の発信ができたと自負しております。

 東京粉工展において産官学の協力体制は堅持され、粉体工学会の秋期研究発表会の同時開催も行っており、学会参加者にも幅広い情報収集機会を提供できたこと、展示会行事の企画を粉体工学会が担うなどの相互交流は活発で、粉体技術を担う学会と協会の両輪が引き続きうまく機能しています。ドイツ・ニュルンベルグメッセの幹部も展示会に来場し、海外交流は一歩一歩着実に進んでおります。

 2019~2021年の新中期運営計画は、分科会活動の活性化、教育事業の再構築、国際化の推進、組織の強化などを柱として策定しています。

 分科会活動は、単位操作型分科会では基盤技術の発展と重要技術の周知、目的指向型分科会では先端技術の発信をそれぞれ目標として活性化させます。なお、新しい分科会の発足も目論んでおります。

 教育事業は、長年同じコンセプトで行ってきた講座を、時代に適合した方式に再構築し会員および関連業界の皆様の技術向上に寄与したいと願っております。

 協会の発展のためには海外との交流は避けて通れない課題です。身の丈に合った活動を進め、将来の国際化への布石を着実に進めるため、地道な前進を続ける事が重要と考えています。

 組織強化委員会を新たな常設委員会として設置しました。複数の委員会が関与する戦略的な課題を設定し、関係委員会と共同で方針を定めるとともに具体的施策に落とし込み実行していきます。現在設定しているテーマは、新分科会の設立、教育講座の見直しによる再構築、先端新技術への取り組み、海外籍企業の協会活動へ参画、新入会員の活動をガイドするオリエンテーションの開催などで、意欲的な活動を開始しています。

 これらの方針を実現するため、会員、協会職員、友好団体と協力して、時代に添った役に立つ情報を発信できる協会運営を心掛ける所存です。多くの皆様からのご支援とご指導を賜り、一歩一歩階段を上っていきたいと考えております。

2019年5月

一般社団法人 日本粉体工業技術協会
代表理事 会長 山田幸良

国際粉体工業展東京2020