会長挨拶


 一般社団法人日本粉体工業技術協会の会長に選任されて3年目を迎えます。本年は若い将来を担う人材を理事に登用し、新体制で臨んでおります。ここでは、前年の活動を振り返るとともに、今後の方針を述べさせていただきます。

 2016年に策定した中期運営計画は2016年から2018年の期間における運営指針をまとめたもので、分科会活動、委員会・部門活動、展示会事業などの主要事業に対して中期で目標を定めました。指針と運営費用について言及していることが特徴で、本年は最終年度を迎えますが、必要な修正を加えたうえで事業計画を策定しました。

協会主要行事である体工業展大阪2017は、インテックス大阪で2017年10月11日から3日間開催されました。前回2015年開催より同時開催されたFABEXフードテック2017関西およびFASE関西2017との相互入場効果とも相まって、16.4%増の9,967名の来場者を迎えることができました。展示会の成功とともに業界を取り巻く経済環境が上向きであることも実感しております。なお、開催においては関係者の努力に深く感謝するとともに、協会会員および産業界へ粉体技術の情報発信ができたと喜んでおります。

大阪粉工展において産官学の協力体制は堅持され、粉体工学会の秋期研究発表会の同時開催も行っており、学会参加者に対してもより幅広い情報収集機会を提供できたこと、展示会行事の企画を粉体工学会が担うなどの相互交流は活発で、粉体技術を担う学会と協会の両輪がうまく機能したとも言えます。
本年は、国際粉体工業展東京2018がビッグサイトで11月28日から3日間開催されます。粉体工学会とは引続き共同の取組を行いますが、ニュールンベルグメッセとも相互ブース交換契約を締結し、海外との交流の足掛かりにできればと考えております。

 分科会活動は協会運営の柱であり、その活動は各分科会の努力によって運営されており、分科会活動への参加者は1,936名と前年並みでありました。昨年度は、粉体技術シミュレーション分科会を発足させました。粉体分野への応用に展開する新しい視点で活動を開始し、成果が期待できます。なお、本分科会の立上げによりプログラムソフト作成に携わる多くの企業の入会があったことも申し添えます。
本年度は、新分科会として粒子積層技術分科会を発足させ、20分科会体制で活動します。電子産業に必須である湿式粒子積層技術および応用範囲が広い乾式粒子積層技術を取り上げ、プロセスおよびシステム開発と改善に寄与したいと目論んでおります。

 標準粉体の販売事業は、粉体工業展に次ぐ売上規模であり、昨年は91,010千円と前年比で5%の減収となりましたが、一昨年の売上高規模は保持しております。今後は海外を含めて標準粉体を利用する多くのユーザーに対して、クレジットカード決済の利用を開始し利用しやすい環境整備をしております。

 委員会活動の中で、ISO・JISなどの規格制定は、粉体に関わる企業にとって利用価値が高い専門的指針を提供するという意味で責任が重くかつ価値のある業務であり、協会として多くの人材と費用を割いています。この大きな負担の軽減を中期運営計画で上げていますが、本年は制定された規格説明会の開催などにより収入面の増加を図ることとします。

 技術委員会では、引続きナノ粒子利用技術委員会の活動強化を行い、産業界に役立つ利用技術情報の発信に注力いたします。委員会での活動は活発に行われていますが、委員の内外展示会・講演会への派遣を行い積極的な情報収集を図ることで質・量を備えた情報の獲得と発信に努力します。

 これらの方針を実現するため、会員、協会職員、友好団体と協力して、時代に添った役に立つ情報を発信できる協会運営を心掛ける所存です。多くの皆様からのご支援とご指導を賜り、一歩一歩階段を上っていきたいと考えております。

2018年5月

一般社団法人 日本粉体工業技術協会
代表理事 会長
山田幸良

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