会長挨拶


 昨年の5月に一般社団法人日本粉体工業技術協会の会長に選任され、2年目を迎えるに当たり、昨年の活動を振り返るとともに、今後の方針を述べさせていただきます。

 昨年策定した中期運営計画は2016年から2018年の期間における大枠の運営指針をまとめたもので、分科会活動、委員会・部門活動、展示会事業などの主要事業に対して中期で目標を定めました。指針と運営費用について言及していることが特徴で、本年もこれに添って、必要な修正を加えながら、事業計画を策定しています。

 協会主要行事である国際粉体工業展東京2016は、東京ビッグサイトで2016年11月30日から3日間開催されました。前回2014年開催より少し規模も拡大され、14%増の16,789名の来場者を迎えることができました。関係者の努力に深く感謝するとともに、協会会員および産業界へ粉体技術の情報発信ができたと喜んでおります。
展示会において産官学の協力体制はスムースに行われ、粉体工学会の行事を展示場内で行うことで学会参加者に対してより幅広い情報収集機会を提供できたことなど、粉体技術を担う学会と協会の両輪がうまく機能しました。
 本年は、粉体工業展大阪2017がインテックス大阪で10月11日から3日間開催されます。粉体工学会とは引続き共同の取組を行いますが、新たにFABEXフードテック2017関西およびFASE関西2017と同時開催を行うことで来場者層の拡大を図ります。

 分科会活動は協会運営の柱であり、その活動は各分科会の努力によって意欲的に運営されており、分科会活動への参加者は1,937名と前年度比11%増となり課題を抱えながらも活性化がうかがわれます。また、静電気利用技術分科会が活動を終了し、集じん分科会など静電気に関わる技術要素が必要な分科会で適宜取扱われることとなりました。
 本年度は、新分科会として粉体シミュレーション技術利用分科会が発足し、シミュレーション技術を利用した設計・可視化による不具合解決など実用側面に着目していきます。この発足には、組織強化した分科会運営委員会が寄与しております。
この分科会の立ち上げに伴い、ソフトウエア会社が協会会員として入会いただき、新たな会員層による拡大が期待できる分野でもあります。

 標準粉体の販売事業は、粉体工業展に次ぐ売上規模であり、昨年は95,858千円と前年比で4.5%の増収となりました。今後は海外を含めて標準粒子を利用する多くのユーザーに対して、インターネット購買のような利用しやすい環境整備を検討していきたいと考えています。

 委員会活動の中で、ISO・JISなどの規格制定は、粉体に関わる企業にとって利用価値が高い専門的指針を提供するという意味で責任が重くかつ価値のある業務であり、協会として多くの人材と費用を割いています。この負担の軽減を中期運営計画で上げていましたが、本年は補助金と制定された規格説明会の開催などの収入面の増加を図ることと致します。

 技術委員会では、引続きナノ粒子利用技術委員会の活動強化を行い、産業界に役立つ利用技術情報の発信に注力いたします。委員会での活動は活発に行われていますが、委員の内外展示会・講演会への派遣を行い積極的な情報収集を図ることで質・量を備えた情報の獲得に努力致します。

 これらの方針を実現するため、会員、協会職員、友好団体と協力して、時代に添った役に立つ情報を発信できる協会運営を心掛ける所存です。多くの皆様からのご支援とご指導を賜り、一歩一歩階段を上っていきたいと考えております。

2017年5月

一般社団法人 日本粉体工業技術協会
代表理事会長
山田幸良

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