H26年度第1回粉砕分科会 報告

平成26年6月19日(木)~20日(金)「九州地区で先端陶業技術と、小鹿田(おんた)焼の伝統陶業に学ぶ」と題し、H26年度第1回粉砕分科会が行われました。

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 28名のご参加を頂き盛況に本会を開催しました。
・6月19日
TOTO㈱小倉工場を訪問し、同社村田主幹様より「会社概要説明」、「衛生陶器の製造工程」、「衛生陶器ネオレストの開発」についてご講演頂きました。
従来の衛生陶器に比べ75%節水、瞬間暖房便座、きれい除菌水の自動噴霧など優れた性能・機能をもった製品開発ができたとのこと。またアジア、北米、南米などで展開しているグローバル企業ですが文化の違いからヨーロッパでのシェアは低迷しており、この市場開拓が課題とのことでした。
工場見学では、製造工程(造形→成形→乾燥→施釉→焼成→検査→組立・梱包)を順に見せて頂きました。成形では数点の部品を接着して1つの形にしていました。乾燥工程で約3%、焼成工程で約10%収縮する為、その変形を考慮した成形及び焼成には高度な技術が必要とのことでした。
次に兵庫県立大教授の鈴木道隆先生に「粉体密充填のための粒子径分布、粒子形状調整」についてご講演頂きました。密充填には粒子径分布の影響が大きいと思っておりましたが、その他にも粒子形状・粒子表面状態・粒子間付着力・単粒子強度などの「構成粒子の物性」と、充填性・圧縮特性・付着性・流動性・反応性などの「粒子層の物性」の影響があることを分かり易く説明して頂きました。
夜は門司港ホテルにて、名刺交換懇親会を開催、会員相互の親睦を図りました。

・6月20日
小鹿田焼陶芸館を訪問し、小鹿田焼陶工の坂本義孝氏に「小鹿田焼の歴史と現状、鑑賞のつぼ、製造工程の解説、技術紹介」して頂きました。小鹿田焼は、16世紀に開窯された福岡直方の小石原焼の流れを汲み、18世紀初頭に開窯され、平成7年には国の「重要無形文化財」指定されました。小鹿田焼は機械を使わずに、川の流れを動力にした唐臼、足で回す蹴轆轤、薪を使った登り窯で作られ、絵を描かずに、刷毛目・飛び鉋・指描き・櫛描きなどの独特な文様、釉薬の掛け模様など、手作業ならではの素朴な味わいが特徴とのこと。坂本氏に飛び鉋の文様付けを実演頂きましたが、手作りの小さなバネ板を鉋として美しい渦巻き文様を付ける技術には驚かされました。

カテゴリー: 粉砕分科会, 活動報告