粉体ハンドリング分科会 報告

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平成29年12月14日、東京八重洲ホールにて、第3回粉体ハンドリング分科会を開催いたしました。初めに、村上代表幹事より開会の挨拶、松本コーディネータより挨拶が述べられ、講演会へと進みました。

  • 講演【粉砕分級プラントにおける付着・磨耗のトラブルと対策】
    日清エンジニアリング株式会社 秋山 聡 様
    粉体設備のトラブル要因と件数では閉塞・磨耗・付着・固結が多いとの説明後、貯槽設計における閉塞防止対策について説明いただいた。次に本日の講演テーマである分級機の付着対策として、空気流利用や機械的かき取り、部材の材質検討、粉体磨耗対策については、磨耗の発生仮定、発生機構についての解説がおこなわれた。材料の材質ごとに、磨耗しやすい衝突角度があり、機械式粉砕機の磨耗特性を例に説明していただいた。最後に付着防止技術の一例としてNBCメッシュテックのNafitec処理についての紹介があった。ふるい網の付着抑制効果について未加工品とNafitec処理品を写真で比較し,他の応用例としてスクリューフィーダにおいてスクリューピッチ間の粉体付着・凝集が抑制され供給安定性も向上するとの紹介があった。
  • 製品紹介① 【フッ素樹脂コーティングによる付着防止技術】
    日本フッソ工業株式会社 野本 幸平 様
    会社概要について紹介の後、フッ素樹脂コーティングの説明が行われた。フッ素樹脂とはフッ素原子を含むプラスチックの総称でありCをFが螺旋状に隠す並びの分子構造をしており非粘着性,離型性,耐薬品性,高純粋性,絶縁性,すべり性,摺動性,耐熱性に優れたものである。日本フッソ工業ではフッ素樹脂の施工方法として接着法焼付処理を行っている。焼付施工には様々なメリットがありコーティングにより得られる効果について写真を用いて説明していただいた。最後に帯電防止仕様について説明があり、フッ素樹脂の体積抵抗値は1016Ω以上もあり静電気帯電によるトラブル例も少なくない。帯電防止仕様(ECシリーズ)では107Ω未満(実測値104~106Ω)であり帯電電位0.01kV以下とほとんど帯電しない仕様であることが日本フッソ工業様の強みとなっている。
  • 製品紹介② 【ライナテックスによる耐磨耗技術と付着防止技術について】
    三扇機工株式会社  佐々木 信治 様
    初めに会社概要について紹介いただいた。ライナテックスとはラテックス(ゴムの木の樹液)から直接加硫されたゴムシートで純度95%以上のゴムシートである。柔軟で強靭,すり減り磨耗と湿式磨耗に対する優れた耐磨耗性,付着防止材としての抜群の効果が特長である。耐磨耗性に優れているため,長期間の付着防止効果を持続することができる。ライナテックスは様々な業界で使用されており,付着防止効果により労働災害の減少,耐磨耗性によりコストダウンなどのメリットがある。耐磨耗使用事例としてベルトコンベヤのスカートゴム,プーリーライニングなどや、付着防止使用事例としてフレキシブルジョイント,ホッパーなどが紹介された。
  • 製品紹介③ 【金属表面改質による付着防止技術・ジェミニ処理】
    株式会社 不二製作所  川部 哲哉 様
    初めに動画による会社案内,基本的なサンドブラスト加工の説明,WPC加工(耐久性向上)、シリウス加工(鏡面加工)についての紹介があった。噴きつける(エアーと研磨剤を一緒に噴きつけるエアーブラスト)ことで複雑な形状でも加工が可能である。ブラストとしてできることは「削る,叩く,取り除く,磨く」であり、この技術を応用し金属の表面に凸凹をつけて付着を防止する技術gemini処理がある。点接触にすることで摩擦を減らし,滑り性を向上させることができる。粉体の特性にあわせて表面の凸凹をコントロールする必要がある。最後にgemini処理したものとしていないもの(鏡面処理したもの)の付着テストについて動画による説明があった。

講演会終了後は、村上代表幹事の進行役により,懇親会が和やかに執り行われました。冒頭の挨拶で副コーディネータ京都大学大学院教授松坂様より総評をいただき、参加者全員が自己紹介、感想を発表し親睦を深めることができました。

以上
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