合同分科会 報告(食品粉体技術&粉体シミュレーション技術利用)

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平成30年3月8日、食品粉体技術分科会と粉体シミュレーション技術利用分科会の合同分科会が、神奈川県川崎市にある「味の素㈱ 川崎事業所」にて開催されました。今回は、両分科会合わせて58名に参加頂き大変盛況な会となりました。なお、本分科会開催にあたり、「機械的単位操作に関する産学連携研究会((一社)粉体工学会)」より協賛を受けました。

  1. 工場見学
    味の素㈱食品研究所商品開発センター生産技術グループ山浦グループ長より、会社紹介および今回の見学コースである「ほんだし®工場」の概要についてご説明頂いた後、「味の素グループうま味体験館(AUSS)」および「ほんだし®コース」にてほんだし®の製造工程を見学致しました。AUSSではうま味に関するレクチャーや、実際に味噌汁やおにぎりを喫食してうま味を体験致しました。またほんだし®工場では、一部メンテナンスにより停止中の設備はありましたが、造粒、包装、品質検査工程を見学しました。見学後の質疑でも、設備や品質管理について等、活発な質疑応答がなされました。
  2. 講演
    同志社大学准教授 吉田様より「微小粒子添加による主粒子表面のコーティング構造が粒子流動性向上効果に及ぼす影響」と題し、微粒子の添加により粉体流動性が向上する現象について、実験とシミュレーションの両面からの検討や、新たなモデル提案の必要性についてご講演いただきました。次に広島大学准教授 石神様(粉体シミュレーション技術利用分科会副コーディネータ)より「膜分離プロセスにおける分散系の透過現象の数値モデリング」と題し、粒子分散系の精密濾過及び塗れ性を考慮した油水分離の適用例について使用した手法であるフェーズフィールド法やDNS法等の数値計算を用いた、分離膜内での固体粒子あるいは液滴挙動の可視化についてご講演いただきました。各講演の最後では、食品およびシミュレーションの両視点から非常に活発な質疑応答がなされ、参加者の関心の高さ、そして合同分科会の意義を感じました。
  3. 企業紹介
    ㈱構造計画研究所 角家様(粉体シミュレーション技術利用分科会代表幹事)、東京大学准教授 酒井様(粉体シミュレーション技術利用分科会コーディネータ)より「粉体・混相流シミュレーションソフト『iGRAF』のご紹介」と題し、固体・液体・気体の三相系でのシミュレーションが可能なシミュレーションソフト『iGRAF』をご紹介いただきました。次に、㈱フォトロン 桑原様より「粉体可視化における高速度カメラの活用事例」と題し、超高速度撮影カメラ、並びに撮影した映像から、粒子や液滴、気泡がどれだけ移動したかを定量的に解析できる動画解析ソフトをご紹介いただきました。各発表とも、動画を交えた非常にわかりやすい紹介となっており、可視化の有効性について、参加者は非常によく理解できました。

最後に、国際粉体工業展東京2018および今後の分科会の行事予定の案内を行ないました。

以上

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