分級ふるい分け分科会 報告

スライドショーには JavaScript が必要です。

2018年10月26日、AGC株式会社 鹿島工場の見学会と講演会を開催しました。同工場はガラスと化学品を製造している複合工場で、板ガラスと重曹粉末の製造設備を見学しました。
コーディネータの吉田先生の開会挨拶、AGC株式会社鹿島工場の横山様のご挨拶、会社紹介の後、工場のマイクロバスで講演会場の事務棟から各工場棟へ移動して見学しました。
ガラス製造ラインは、熔解、成型、徐冷、切断の一連の工程から成り、全長600mと大規模の装置でした。原料のケイ砂、ソーダ灰等の混合物を溶かす巨大な溶解槽の内部は1,600℃程度の高温に保たれており、周囲の室温も50℃以上でとても暑かったです。溶解槽の側面の小窓から保護具越しに内部を覗きましたが、壁面から噴出するバーナーの火炎は迫力満点で、皆が驚きの声を発していました。
重曹工場では、ロータリーキルン乾燥機、ふるい分け装置、輸送・貯槽設備と包装設備を見学しました。この製造ラインでは、異物混入を防止するために回転機械の使用を最小限にする等の配慮がなされ、2ヵ所のふるい分け機と金属異物除去用マグネットによる厳重な製品安全対策が施されていました。高品質な製品を安定的に製造するための工夫、長年にわたる取り組みに感銘を受けました。
講演会では、初めに、副コーディネータの早稲田大学・所教授に「資源リサイクルにおける粒子分離技術の役割」と題し、使用済み工業製品から有用物質を回収する際の粉砕と分離・選別の重要性から、有用物質の分離濃縮技術の動向、電気パルス法による太陽光パネルからの金属分離に関する最新の研究成果まで、資源リサイクル分野での分離技術について解説していただきました。次に、関西金網株式会社 吉田氏より、「微粒子スラリーの固液分離操作設計」と題し、ろ過用金網の設計とろ過操作条件検討への数値シミュレーション解析の応用について発表いただきました。最後に、株式会社不二WPC荻原氏から「ふるい等への粉体, 液体付着の抑制」と題して、ふるい網や金属容器の表面に微細な凹凸を形成して粉体や液体の付着を抑制する技術の紹介がありました。それぞれの発表で、多くの質疑があり、活発な討議が行われました。

以上
カテゴリー: 活動報告, 分級ふるい分け分科会