リサイクル技術分科会 報告

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2020年2月3日、第2回分科会として、日本環境設計株式会社、株式会社エコウッド(北九州市)にて見学会・講演会を開催いたしました。下記に報告いたします。
■講演会:「市民とつくる、市民がつくる、捨てない未来」講演者: 日本環境設計株式会社 取締役会長 岩元 美智彦 氏
持続可能な循環社会をテーマに、「服から服をつくる技術」を活用し、石油由来原料のリサイクル事業を幅広い分野で展開している日本環境設計株式会社 取締役会長 岩元 美智彦 氏に「市民とつくる、市民がつくる、捨てない未来」について講演頂いた。
その講演内容は、岩元氏が“消費者がしたい循環社会”を事業規模で考え取り組んできた内容と事業スキームを分かりやすく講演頂いた。同社は「ポリエステル繊維のほぼ100%リサイクルの技術ノウハウ」を持っており、地下資源を活用せず、地上資源(リサイクル資源)のみで、もう一度ポリエステル繊維の原料であるポリエステル樹脂を製造する事ができる。その技術を活用し、各社大手衣料メーカや消費者、収集業者、各設備メーカと連携する事で、大規模なリサイクルスキーム構築し事業展開している。特に欧州メーカとの連携取組みは物凄いものがあり、欧州の大手衣料メーカの一部は、ほぼ100%の原料リサイクルが可能との事から2030年までに販売する衣料品を全てリサイクル品へ転換する方針を示している。
今回の講演で肌身感じたのは、リサイクル技術の発展や新技術の導入は今後も重要である事は間違いないが、そのリサイクル技術を“どのように活用し、世の中へ展開するのか”が最も重要であり、今後リサイクル事業における課題であると思えた非常に良い講演会であった。

■見学会:「石油由来の衣料廃棄物のリサイクルプラント見学」  見学先: 日本環境設計株式会社
上述の講演にて説明頂いた古着やペットボトル等からポリエステル樹脂を製造するリサイクルプラントを見学させて頂いた。
見学内容は、衣料廃棄物の仕分け(成分別)からケミカル処理ライン、成分調整や樹脂系再生での流れをプラント見学させて頂いた。また都市鉱山である携帯電話等の廃棄物を全てトレーサビリティ化させた有価金属回収設備も併せて見学させて頂き、リサイクルに特化した有意義な工場見学会であった。

■見学会:「廃プラスチック、廃木材のリサイクル施設見学」 見学先: 株式会社エコウッド
同社は、廃木材、廃プラスチック等を40%以上使用したの再生複合材の製造・販売を行っている会社である。見学内容は、使用している廃プラスチック、廃木材は粉砕ラインや複合材として混合調整、成形加工ラインを見学させて頂いた。
同社の再生複合材の仕向け先は学校や公共施設の化粧製品としてニーズがあり、冷暖どちらにも強く、シロアリ等の虫食い被害もない次世代の建築部材としてニーズが増えているとの事で、今後更なるリサイクル技術として展開が見込める良い見学会であった。

今回の講演会と見学を通して、今後の次世代リサイクルを考える上で、循環社会を構築していく為には“リサイクルスキーム”が不可欠であり、講演にもあったように“リサイクル技術をどのように活用し、世の中へ展開するのか”を考える良い分科会でした。今回の分科会で得た情報を活用し、今後の分科会計画へ生かしていきたいと思います。

以上
カテゴリー: 活動報告, リサイクル技術分科会