分級ふるい分け&輸送合同分科会 報告

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2019年10月11日、「環境資源分野における粉体技術」をテーマとし、分級ふるい分け分科会および輸送分科会で合同分科会を開催いたしました。
第1部は、苫小牧バイオマス発電株式会社を見学させて頂きました。同工場は2017年2月から稼働を開始し、北海道内森林の未使用木材を発電用燃料として有効活用しています。発電量は小規模ながら、5,100kw、1万3千世帯に供給されています。木質バイオマスは再生可能エネルギーで、林業の活性化、森林健全化、地球温暖化などに貢献しています。設備は、貯木場~燃料チップ化設備~チップサイロ~チップヤード~ボイラー棟を見学することができました。チップ化には粉砕機、各工程間の搬送には機械式コンベヤが採用されており、丸太から発電燃料製造工程を理解することができ、非常に有意義な見学となりました。
第2部は、王子製紙株式会社苫小牧工場を見学させて頂きました。同工場は広大な土地、近郊の森林、きれいな水、水力発電を利用し、1910年に操業が開始され、新聞用再生紙を年間90万ton製造しており、世界最大の生産工場です。工場設備は自動化され、古紙受入から再生紙完成までの工程を見学できました。水と薬品を加えて繊維状にするパルパー、インキを取り除くフローテーター、細かいゴミを取り除くスクリーンなどの装置説明を受け、非常に参考となり理解が深まりました。
講演では、室蘭工業大学大学院 准教授 山中先生より「ホタテ貝殻の粉砕、再資源化に関する研究」について説明いただきました。北海道ならではの貝殻の有効活用例の紹介から家畜伝染病防疫のための多機能粒状消石灰の実用化に関する研究を紹介いただきました。加えて、再資源化の成果と課題の説明もあり、興味深い内容の講演でした。

今回の見学と講演会で、未利用資源の有効活用と再資源化の取り組みにおける粉体技術の関りについて理解が深まり有益な分科会となりました。見学先は、木を原料であるという共通点はあるものの、近年注目を集めているドライプロセスのバイオマス発電と、長い歴史を有する汎用素材であるウェットプロセスが中心の紙の製造という、歴史も規模も生産方式も全く異なる工場でした。しかし、工場の高効率運転や品質安定のために粉体輸送や分離技術が大きく寄与していることがわかりました。そして、各プロセスにおける分離技術に対する要求レベルが調査でき大変有意義な会でした。

最後に、今回の分科会は、みなと市場での昼食とし、有名なホッキ貝や海鮮を頂くことができ、参加者の好評を得ました。また、直近の台風も回避でき滞りなく分科会を終えることができたことを嬉しく思います。

以上
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