食品粉体技術分科会

食品粉体技術分科会とは

食品粉体技術分科会のメインテーマは、食品製造の基本である「安全・安心」です。本分科会では、以下の課題について最新の技術を収集しています。

  1. 安全な食品製造のための単位操作技術と調理操作技術
  2. 食品の信頼性向上のための管理技術
  3. 消費者ニーズに対応した新たな製造技術
  4. 多品種少量生産のための生産システム

そして、得られた情報を会員に分かりやすく紹介しています。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

安心で安全な食品を製造し、滞りなく供給することが食品産業では求められます。「安全な食品を製造する」ためには、物理的なコンタミネーションの管理(例えば、アレルギー物質の厳密な管理や有害微生物の混入・増殖防止など)が重要です。一方「安心な食品を供給する」ためには、異物に対する管理手法の確立や従事者の教育訓練、食品の製造技術や管理技術に対する消費者への理解の促進、そして、消費者への利便性の向上などが重要です。これら「安全」と「安心」は車の両輪であり、どちらを欠いても食品製造は成り立ちません。
食品粉体を扱う産業において喫緊に求められている技術は、1)生体成分由来の異物の検出技術の開発や既存の検出装置の検出感度の更なる向上、2)ノロウイルスの機械的分離が可能となる分離膜の安価な提供、3)アレルゲンの検出や混入防止、アレルギー含有食品の管理技術の高度化などで、食品の安全にも安心にも繋がる技術です。消費者への利便性の向上に関しては、「乳児用のミルク」が重要な示唆を与えてくれています。来年度以降の解禁に向けて検討が始まった「乳児用液体ミルク」は、常温・長期間保存が可能であり、災害時の授乳や利便性の向上などの理由から解禁を望む声が大きいと聞きます。一方、保存性・可搬性の高い粉ミルクは、殺菌のためのお湯を持ち歩く必要があることが不便な理由として挙げられていますが、出先でもお湯が容易に入手できれば粉ミルクの利便性も極めて高いと言えます。消費者の利便性の意味合いは状況により容易に変化するため、両者が併存し補完的役割を果たすことが重要です。また乳児用ミルクには、代謝異常やアレルギーなどの様々な疾患を抱えた乳児用のための「特殊ミルク」と呼ばれる製品があり、有償・無償で提供されています。このミルクは生産量が少なく、対応する疾患の種類が多いため、粉ミルクメーカー数社が分担・協力してボランティア的に製造しています。このような事例は、絶対数では極めて少ない消費者の利便性を高め、安心で安全な食品を提供している食品企業の一つの姿です。社会の財産である子どもの食そして命を支える意味でも、食品産業の役割はその重要さを増しています。

当年度事業計画の概要と運営方針

  1. 中期活動テーマ
    食品製造の基本となる『安全・安心』をメインテーマに、引き続き『新たな調理・生産方式』、『最先端の生産技術』、『食品の衛生管理』、『食品廃棄とリサイクル』などもテーマに活動したいと考えている。
  2. 平成29年度の事業計画の概要と運営方針
    中期活動テーマに沿って、食品工場の見学の他講演会や他分科会との共同開催などを通じ、食品に関わる新しい情報、技術を習得できる活動を行う。また、単位操作技術についての「基礎」と「最新動向」など食品メーカーに有意義な場を提供していきたいと考えている。なお、本分科会のテーマは食品に関わる重要技術を取扱っているため、協会のみでなく食品関連他団体とも連携して幅広く参加者を勧誘していく。

世話人

コーディネータ 広島大学大学院 羽倉 義雄
副コーディネータ 食品総合研究所 五月女 格
代表幹事 (株)日清製粉グループ本社 野村光生
副代表幹事 (株)竹中工務店 川島哲文
幹事 味の素(株) 加藤啓介
日本製粉(株) 永冨勝彦
(株)西村機械製作所 西村元樹
(株)日清製粉グループ本社 山田幸良
(株)サタケ 横山 亮
名誉コーディネータ 東京海洋大学 高井陸雄

ロードマップ

活動予定

 

活動報告

食品粉体技術分科会 報告
               集合写真

食品粉体技術分科会 報告
               施設見学_メタン発酵槽

第1回食品粉体技術分科会 報告
               集合写真

H27年度食品粉体技術分科会 報告
               雪印メグミルク㈱様 施設見学 記念撮影

【再掲】H27年度第2回食品粉体技術分科会 報告
               綜合警備保障㈱展示場見学