バイオ粒子プロセス分科会

2020年4月発足の新規分科会です。

活動予定

 

バイオ粒子プロセス分科会とは

人類の生活において、バイオ粒子は大気環境から生産プロセスの現場まで、必ずと言ってよいほど関係しており、個々に積極的な利用やトラブルの解決が試みられているが、それらは経験的に対処されているのが現状である。そこで本分科会では、バイオ粒子が関係する課題を抽出すると共に、「バイオ粒子プロセス」という新領域に挑戦する。

専門分野における現在の技術レベル、今後の動向と分科会活動について

1) 医薬品や食品などの製造プラントでは、安全・品質を確保するため、高圧・高温蒸気、苛性ソーダなどを使った滅菌・洗浄操作が行われている。しかし、そのための設備や処理コストは膨大なものとなっており、技術の向上やコストダウンが求められている。
2) 水処理などに用いられる膜に微生物が繁殖してバイオフィルムを形成することによる劣化が問題となっており、洗浄や交換にコストが掛かっている。膜の表面処理による微生物の付着抑制などが試みられているが、現状では完全に抑制することは困難であり、画期的な技術が望まれている。
3) バイオリアクターでは、微生物の増殖過程で代謝される多糖類などの影響で、泡が発生したり、粘性が高くなって均一撹拌混合が困難になることがある。
4) バイオ粒子のキャラクタリゼーションは、既存の計測技術が利用できるが、細胞表層に存在する生体分子の影響を考慮するなどの工夫が必要である。
5) 廃水処理プロセスでは、微生物が付着・増殖したバイオフィルムが利用されている。バイオ処理プロセスの高速・高効率化には、リアクター内の微生物を高濃度に維持することが有効であり、そのために微生物を固定化するための担体が開発されているが、その制御は微生物任せとなっているのが現状である。

当年度事業計画の概要と運営方針

  1. 中期活動テーマ
    中期活動は、医薬・食品等の製造プロセスから資源循環、環境浄化、クリーン化まで幅広い分野において、酵母、かび、花粉、ウイルスなどの微生物や動植物細胞などが関係するプロセスにおける課題を抽出すると共に、それらを「バイオ粒子」と捉えた新しい側面からの課題解決技術を探ることをメインテーマとする。また、【無菌操作】目的外微生物の混入(コンタミネーション)の抑制や滅菌、【分離操作】膜への微生物付着(バイオファウリング)による機能低下、【培養操作】バイオリアクターにおける発泡抑制や均一撹拌混合、【計測技術】バイオ粒子の粒子径や帯電性などのキャラクタリゼーション、などをサブテーマとして活動する。
  2. 2020年度の事業計画の概要と運営方針
    上記の中期活動テーマにしたがって、初年度はテーマが関連する既存の分科会と合同で本会合を開催し、「バイオ粒子」が関係するプロセスに関する情報を収集すると共に、微生物などを「バイオ粒子」と捉えた新しい側面からの課題解決のためのアプローチについて議論する。

世話人

コーディネータ 大阪府立大学大学院 野村 俊之
副コーディネータ 広島大学 荻 崇
代表幹事 (株)日本たばこ産業(株) 山田 善之
副代表幹事 日清エンジニアリング(株) 秋山 聡
幹事 DOWAエコシステム(株) 川上 智
オリエンタル酵母工業(株) 近藤 泰史
第一工業製薬(株) 佐飛 峯雄
(株)竹中工務店 萩原 誠
味の素(株) 長谷川 和宏
JX金属(株) 三浦 彰

ロードマップ

活動報告

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