H27年度第2回微粒子ナノテクノロジー分科会 報告

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平成27年10月29日、第2回微粒子ナノテクノロジー分科会開催しました。微粒子・ナノ材料は凝集や飛散性が強く、高濃度利用が難しい材料です。その機能を有効に活用し、製品応用していくためには、如何に使いこなすかが大きな課題となっています。第2回分科会は「微粒子・ナノ材料の有効利用とその応用」をテーマに、産官学の3名の専門家による微粒子・ナノ材料の有効な利用と具体的な応用例についての講演および、ナノ粒子を製造販売する日本アエロジル㈱の会社、製品紹介と工場見学を実施しました。以下に分科会の報告をします。
1)「微粒子・ナノ材料の有効活用のための集積化技術の確立と複合材料の微構造設計」
豊橋技術科学大学 教授 武藤 浩行 氏
ナノ材料をその機能を損なわずに有効に利用するためには、深刻な凝集の問題を解決し、ナノ構造体を設計することが必要である。本講演では、静電相互作用をもちいたナノ物質の集積化技術による複合粒子の合成とそれを活用した材料設計が多数例紹介された。
2)「六方晶窒化ホウ素(h-BN)粉体のナノシート化による樹脂系複合材料への応用」
産業技術総合研究所 主任研究員 堀田 祐司 氏
デバイスの高出力化に伴い、樹脂材料の熱伝導率向上が求められている。本講演では、高熱伝導性フィラーである六方晶窒化ホウ素(h-BN)の効率的活用を可能とするh-BN粉体のナノシート化技術とそれを用いた複合材料の特性にが報告された。さらにそのh-BNを炭素繊維強化プラスチック(CFRP)へ適用した応用例も報告された。
3)「焼結フリー金属ナノインクができること」
㈱コロイダル・インク 代表取締役社長 金原 正幸 氏
通常のインクジェットプリンターによる配線形成が可能な、常温焼結と高導電性を達成したAgおよびAuナノインクの開発が紹介された。キーとなるのは独自の分散技術であり、ナノインクの金属純度を高めるとともに、品質の良い金属膜を容易に印刷形成することが可能となった。さらに、本講演では、開発されたナノインクを用いた印刷形成デモンストレーションにより、その開発成果を体感することができた。
4)「日本アエロジル㈱の会社及び製品紹介」
日本アエロジル株式会社 代表取締役副社長/工場長 城野 博州 氏
日本アエロジルの沿革、四日市工場の概要、製品であるフュームドシリカ、チタニアの合成技術およびその応用例について紹介された。
5)見学会
四日市工場の製造制御ルーム、開発設備および工場内設備外観を見学した。

以上
カテゴリー: 活動報告, 微粒子ナノテクノロジー分科会