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食品粉体技術分科会 報告

2019年6月18日

2019年6月5日、1回食品粉体技術分科会は、単位操作「粉砕」をテーマとして、サントリープロダクツ株式会社 高砂工場の施設見学と関連技術の講演を実施しました。下記に報告します。

  • 見学会風景
    見学会風景
  • 会社紹介
    会社紹介
  • 講演の様子
    講演の様子
  • 集合写真
    集合写真
●施設見学
サントリープロダクツ株式会社様の高砂工場において、清涼飲料「BOSS」の製造工程について見学を行いました。豆の焙煎工程から製品の箱詰め・出荷工程までの各工程について説明を受けました。コーヒー豆の焙煎具合により味や香りが変化するため150通り以上の調整を行うとのことでした。また、工場で発生する副産物・廃棄物の再資源化を積極的に行われており環境に配慮した活動について説明を受けました。見学後の質疑においても活発な質疑応答がなされました。
●講演①
株式会社 セイシン企業の藤巻様より、「食品素材の高品質化」と題し、茶葉を例にした微粉砕技術、穀物のアルファ化粉砕技術について講演頂きました。茶葉を微粉砕することにより有用成分の吸収効率や食感が向上することや、混合製品への配合のばらつきが無くなり安定した製品製造が可能となることが紹介されました。また、アルファ化粉砕技術については米粉を例とし、炊飯することなくアルファ化米粉を製造可能な粉砕機について紹介されました。
●講演②
ホソカワミクロン 株式会社の岩田様より、「様々なご要望にお答えするための粉砕設備」と題し、機械式粉砕機、オンライン粒子径測定機について講演頂きました。機械式粉砕機に関しては気流式分級機構を内蔵した衝撃型分級機内蔵微粉砕機と、弱熱性原料の粉砕を可能とした高冷却型機械式粉砕機を紹介されました。また、オンライン粒子径測定機を用いて粉砕物の粒子径を常時監視し、測定結果により粉砕機を制御することにより生産性の向上、不良品の減少が可能となることが紹介されました。
●会社紹介
大阪ガスリキッド 株式会社の向瀬様より、「液体窒素を用いた低温粉砕技術とその実例について」と題し、マイナス196℃の低温・凍結粉砕技術について講演頂きました。常温では粉砕不可能な高水分、高油分の原料が粉砕可能であること、原料そのものの香りや色を残した粉砕が可能であることを紹介されました。講演終了後には参加者と講演者との直接的な質疑応答がなされ、大変有意義な講演となりました。

最後に、粉体工業展大阪2019および今後の分科会の行事予定の案内を行ないました。

以上
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