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粉体ハンドリング&分級ふるい分け合同分科会 報告

2017年8月17日

  • 千葉共同サイロ㈱の施設見学風景①
    千葉共同サイロ㈱の施設見学風景①
  • 千葉共同サイロ㈱の施設見学風景②
    千葉共同サイロ㈱の施設見学風景②
  • 講演会風景
    講演会風景
  • 懇親会にて 分級ふるい分け分科会 コーディネータ 吉田先生よりご挨拶
    懇親会にて 分級ふるい分け分科会 コーディネータ 吉田先生よりご挨拶
平成29年7月25日、千葉共同サイロ株式会社にて、粉体ハンドリング分科会及び分級ふるい分け分科会の合同分科会を開催しました。報告は以下の通りです。
1.開会挨拶  粉体ハンドリング分科会代表幹事 アイシン産業㈱ 村上 徹 氏
粉体ハンドリング並びに分級ふるい分け合同分科会を開催いたします。両分科会とも今年度1回目の分科会です。開催にあたっては、千葉共同サイロ様、当番幹事日清エンジニアリング様にお世話になりました。関心が高く募集と同時に、またたくまに定員になりました。短い時間ではありますがよろしくお願いします。

2.コーディネータ挨拶   横浜国立大学 名誉教授 松本 幹冶 氏
お暑い中お集まりいただき誠にありがとうございます。会場は、日本サイロ、千葉サイロ様など小麦粉関係の工場が多く集まったところです。粉体ハンドリング分科会と分級ふるい分け分科会との合同分科会は過去に一度あったと記憶しております。今回は、主に貯槽ということで粉体ハンドリング分科会がメインで、分級ふるい分け分科会も関連したテーマについて製品紹介をしていただきます。開催に当たり、当番幹事の日清エンジニアリング様、千葉共同サイロ様にお世話になります。よろしくお願いいたします。

3.配布資料の確認
分級ふるい分け分科会代表幹事 日清エンジニアリング㈱ 秋山 聡 氏
配布資料の確認を行なった。

4.千葉共同サイロ株式会社 見学
千葉共同サイロ株式会社 常務取締役 加納 理 氏
粉体ハンドリン分科会、分級ふるい分け分科会の皆様ようこそお越しくださいました。
当社は、今年の4月に50周年を迎えたサイロ会社です。お客様が購入された小麦を船から荷揚げし、貯蔵しお客様のご要望に応じて出荷するのが業務です。当社はお客様に株主となっていただいており、住友商事54%、日清製粉35%,千葉製粉6%,キッコーマン5%の株主構成となっております。当社の業務は一般の方にはわかりにくい仕事です。そこで知名度をあげるため、2、3年前に千葉県内でポスター制作の一般公募をしました。しかしなかなか応募がなく千葉及び東京のデザイナー学校に通い、先生に授業としてポスターをつくっていただけないかお願いし、そこで応募いただいたポスターを審査し優秀なものを今事務所内に掲示しています。ゆくゆくは千葉市内にも掲示できればと思っています。
当社のプロモーションビデオは、会社のポリシー等わかりやすくできています。HPからも見ることが可能ですので時間があれば見ていただければ幸いです。本日はよろしくお願いします。

班に分かれ下記項目について工場見学及び説明を受けた
・護岸耐震補強工事についての説明
・操作室(集中管理室)の見学・説明
・桟橋の見学・説明
・模型での工場全景 小麦の流れの説明
・サイロ下装置の見学・説明
・アンローダーの見学・説明

5.技術講演 『粉じん爆発現象の基礎と爆発対策』
東北大学 名誉教授 榎本 兵治 氏
粉じん爆発について過去の事例を交え、現象とあるべき対策についてご講演いただいた。
Q:コーン放電に関して 穀物サイロで最小にする方法はないか?
A:まだこれはというものはない。考えられることは、コーン放電は粒子径0.5mmより粗いものでおこり、粗いものだけでは問題ないがその中の微粒子が問題をおこしている。微粒子と粗粒子と分離をおこさないようにすればよいが、こうやればいいという方法は見つかっていない。
Q:大きい粒子はばらばらに動きやすいので移動が大きく反対に微粒子は付着とかで動きにくい。コーン放電は、投入時の重力によって大きい粒子が引き起こしていると考えられないか?
A:そうかもしれない。投入が終わり落ち着いたときにどうなるかはわからない。

6. 製品紹介① 『粉塵爆発の最新の防護技術と最近の動向』
BS&Bセイフティ・システムズ株式会社 那須 貴司 氏

7. 製品紹介② 『穀物原料の効率的な分級』
ローテックスジャパン株式会社 園尾 義博 氏
Q:傾斜が4~6度ということだが 対象物によって他の角度が良いとかの事例はありませんか?
A:あります。流動性の良いものは角度をゼロ度,大豆、ふすまなど流動性の悪いものは流速を稼ぐため傾斜角度は6度を採用した。
Q:爆発の経験は?
A:報告は聞いていない。ドライブガードをアルミ、ベルトは導電性のものを使い、装置はアースを確実に取るように対応しているので装置起因による爆発はないと思う。
Q:日本でのふるい分けテストは可能か?
A:テスト機はアメリカ、イギリス、中国にあるのでそこでサンプルを持ち込み試験、もしくはデモ機を日本に持ち込み試験を実施することが可能。

8.閉会挨拶
広島大学 大学院特任教授 吉田 英人 氏
有意義な会となりありがとうございます。千葉共同サイロ、日清エンジニアリング、講師の皆様ありがとうございます。粉じん爆発は決して起こしてはいけないが、今回の見学も含め最近のプラントはディスプレイで管理してより安全が確保されていると思います。本日はご苦労様でした。

9.バスにて懇親会場へ移動

10.懇親会
村上 徹氏の司会で進行し、会員、参加者の親睦、交流、名刺交換が和やかにおこなわれた。

以上
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