活動報告

トップページ > 活動報告 > 分科会活動 > 粉体ハンドリング分科会 > 粉体ハンドリング分科会 報告

粉体ハンドリング分科会 報告

2019年7月10日

  • 講演会の様子
    講演会の様子
  • 製品紹介の様子
    製品紹介の様子
  • 分科会参加の皆様
    分科会参加の皆様
6月18日、第1回分科会として、日本大学理工学部駿河台校舎にて、「粉体の静電気現象」をテーマに技術講演会を開催いたしました。
はじめに、村上代表幹事より開会の挨拶があり、令和になっての初めての分科会に50名以上の参加にお礼を述べられました。次に松坂コーディネータより、分科会を約45年毎年行っているが今回のテーマである静電気については直接向き合ったことがなく、今回は松山先生より“粉体の静電気概論”と題した技術講演をいただけるため、よい機会であり興味を持っていただければ幸いであるとのご挨拶を述べられました。引き続き、今回の当番幹事会社の日清エンジニアリング株式会社 常務取締役エンジニアリング事業本部長 高橋 靖様より、参加者、会場を提供いただいた日本大学 河府副コーディネーター、技術講演を引き受けていただいた松山教授、製品紹介を快諾された各社の皆様へお礼を述べられ、令和最初の分科会が記憶に残り、我々を悩ましている静電気についてご理解、ご対応の一助となれば幸いであるとのご挨拶をいただきました。
技術講演、製品紹介については下記に記します。

<技術講演>
「粉体の静電気概論」創価大学 理工学部 共生創造理工学科 教授 松山 達 氏
まず本題に入る前にトピックスとして静電気が原因で起きた海外の事故の事例の動画とその解説や、イオン風を利用して飛行機を飛ばす様子の動画をお見せいただいた。静電気には、コロナ帯電や摩擦帯電がある。静電気の発生には様々な要因があり、発生すると力学現象や放電現象により様々な問題が発生する。電気の量の定義は素電荷で定められており、モバイルバッテリーを例に取り電気の量の計算やトナーの帯電量、粒子1個あたりの電荷、クーロンの法則などの説明をいただいた。静電気において、よく解っていることは、電荷保存の法則、クーロンの法則、空気は絶縁体であるということである。一番よく解っていないこととしては、電荷移動のメカニズム、電荷アフェニティの由来、粒子帯電量予測があり、多くの謎があるのが事実であること。帯電測定についてのメカニズム、研究室での手作り装置での帯電測定例のお話をいただいた。

<製品紹介>
①「粉体用除電器と電界測定器の紹介」春日電機株式会社 営業技術部 部長 鈴木 輝夫 氏
サイロ内での静電気放電の様子、サイロにおける粉じん爆発事例の紹介後、粉体用静電界測定器と粉体用除電器の概要とその除電効果についてご紹介いただいた。完全に放電を除去することは難しいがある程度の除去効果はあることをお話いただいた。

②「Epping GmbH製帯電量/粒子径分布計測システムのご紹介」トレック・ジャパン株式会社 テクニカルディレクター 上原 利夫 氏
会社、製品ラインナップの紹介の後、帯電量/粒子径分布計測システムの特徴、システム構成例、計測原理についてご説明いただいた。また、トナーの軌道、堆積点のシミュレーションの動画、測定結果の例をお見せいただいた。

③「ホソカワミクロンの静電気応用技術の紹介」 ホソカワミクロン株式会社 粉体工学研究所 測定分析センター長 笹辺 修司 氏
会社、粉体技術と測定分析センター、主な測定器の紹介の後、粒子径帯電量測定装置の構成、機構、測定例をご説明いただいた。また、子会社のホソカワミクロンワグナー株式会社の粉体塗装機器の紹介の後、粉体塗装の帯電方法、製品例、システムの例をご紹介いただいた。

講演会、製品紹介の後、河府副コーディネーターより挨拶と乾杯の発声をいただき開会しました。食事と歓談を楽しみ、参加者同士の活発な情報交換が行われました。今回初参加の方々から挨拶をいただき、和やかな雰囲気で懇親会を終了いたしました。

以上
PAGE TOP