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粉体ハンドリング分科会 報告

2017年4月14日

  • 当番会社 ユーラステクノ㈱ 代表取締役 橋本尚二様よりご挨拶
    当番会社 ユーラステクノ㈱ 代表取締役 橋本尚二様よりご挨拶
  • 村上代表幹事より配布資料の確認とナンバリング
    村上代表幹事より配布資料の確認とナンバリング
  • 日本大学 理工学部機械工学科 准教授 河府賢治様よりご講演
    日本大学 理工学部機械工学科 准教授 河府賢治様よりご講演
  • ㈱村上精機工作所 吉村様より「プラグ式空気輸送機」の紹介
    ㈱村上精機工作所 吉村様より「プラグ式空気輸送機」の紹介
  • 東洋ハイテック㈱ 下村様より「吸引式空気輸送装置」の紹介
    東洋ハイテック㈱ 下村様より「吸引式空気輸送装置」の紹介
  • 赤武エンジニアリング㈱  赤堀様より「粉体付着 防止シュート」の紹介」
    赤武エンジニアリング㈱  赤堀様より「粉体付着 防止シュート」の紹介」
  • アマノ㈱ 山本様より「空気輸送テストプラント」の紹介
    アマノ㈱ 山本様より「空気輸送テストプラント」の紹介
  • 懇親会風景
    懇親会風景
  • 懇親会での参加者の皆様
    懇親会での参加者の皆様

平成29年3月15日、日本大学理工学部 駿河台校舎にて第4回分科会を開催いたしました。詳細は下記の通りです。

        1. 開会挨拶 代表幹事 アイシン産業㈱ 村上 徹氏
        2. コーディネータ挨拶 横浜国立大学 名誉教授 松本 幹治 氏
          期末の多忙な時期にも関わらず多くの方にご参加いただいたことのお礼と、会場をご提供いただいた日本大学と河府准教授へのお礼に続き、今回の分科会のテーマである『空気輸送』の研究経験についての話があり、最後に本日の当番幹事、ユーラステクノ㈱の方々にお礼を述べられた。
        3. 当番会社挨拶 ユーラステクノ㈱ 代表取締役 橋本 尚二 氏
          年度末の忙しい時期にもかかわらず多くの方にご参加いただきありがとうございます。当社は2年毎に当番幹事を務めていますが、前々回当番幹事を務めた分科会の最中に東北震災が発生しました。復旧復興が思うように進まないなか、この会が何らかの役に立てば幸いです。本日は粉粒体の空気輸送についての講演と4つの製品紹介を予定しています。空気輸送はレイアウトの自由度が高く今後期待される分野ですが、一方、閉塞といった問題もあります。皆様でアイディアを出しあい、より良いものにしていきましょう。分科会の後、懇親会を予定していますので、みなさまご出席いただき親交を深めて頂ければ幸いです。
        4. 配布資料の確認とナンバリング 代表幹事 アイシン産業㈱ 村上 徹氏
        5. 前回議事録確認 当番幹事 ユーラステクノ㈱ 鈴木 司 氏
          平成28年度第3回(通算171回)粉体ハンドリング分科会の議事録確認が行われた。
        6. 講演「超音波振動を利用したプラグ輸送における動力低減および閉塞防止」
          日本大学 理工学部機械工学科 准教授 河府 賢治 氏
          ・ご自身の経歴、空気輸送の研究環境等の話の後、超音波による摩擦軽減効果を空気輸送に応用する研究に至る経緯について述べられた。
          ・空気輸送の動力低減法としては、機械的振動法、旋回流法、撓み振動法が研究されているが、機械的振動法は振動エネルギーが大きく減少効果が少ないこと、旋回流法は旋回流が減衰すること、撓み振動法は輸送量が少なく長距離輸送が難しいことがある。そこで、超音波を輸送ラインへ適用することでこれら短所の解決を図る。
          ・超音波により減少する圧力損失の要因は壁面摩擦であり、静堆積層からの加速やプラグ前端における流動や浮遊粒子に係る圧損は変わらないが、全圧力損失に占める壁面摩擦損失の割合は70%~90%と非常に大きい。
          ・粒子速度が高くなるとプラグを構成する粉体が圧縮され、管内壁へ押し付けられる力が強くなるので、超音波による壁面摩擦低減効果は小さくなる。
          ・実験設備の配管径をφ50㎜からφ40㎜,φ60㎜に変更しても同様の効果が表れた。
          ・壁面摩擦低減効果の発現領域は超音波振動をかけているところだけであるため、閉塞しやすいなど空気輸送経路のボトルネックの部分に適用することが望ましいと考える。
          ・超音波振動により壁面摩擦応力を大幅に低減することができるが、粒子径が小さい場合は、振動モードの節の影響により振幅を大きくしても低減可能な量には限界がある。
          ・粒子径が大きくなると、跳躍しながら当音波振動盤上を動くため、水分量が多いほど振動盤上の移動速度が遅くなる。
          ・粉体工学会・機械的単位操作に関する産学連携研究会について紹介があった。
        7. 製品紹介①【プラグ式空気輸送機】
          ㈱村上精機工作所 技術グループ 課長 吉村 秀一氏
          プラグ式空気輸送システム『ステップフロー』の紹介
          湿った粉体も輸送可能。配管の摩耗が非常に少ない。輸送物の壊れが少ない。
          インパルスバルブを用いたエアーナイフによりしっかりとしたプラグを形成。
          安定輸送のため、リレーステーションを輸送管に装備し閉塞を防止。
        8. 製品紹介②【吸引式空気輸送装置】
          東洋ハイテック㈱ 東京営業部 係長 下村 建 氏
          宮本 周宰 氏
          デモ機を用いた吸引式空気輸送装置『アスペック』の紹介
          ボディーのモジュール化と各部のサニタリー化により簡単に分解でき、優れた洗浄性を有する。
          エジェクターポンプ方式とブロア方式、二つの動力源から選択可能。
          標準フィルタ、エクセルフィルタ、アクスターフィルターの3種から選択可能。
          250型から3000型まで豊富なラインアップから選択可能。
          防爆地域への設置にも対応。
        9. 製品紹介③【粉体付着 防止シュート】
          赤武エンジニアリング㈱ 営業部 赤堀 芳太郎 氏
          輸送管内の付着防止装置、付着防止シュートの紹介
          『フリーウェイシステム』
          輸送管に用いる塩ビホースの変形を利用し粉体の付着を解消する。
          輸送管が長くても1式の装置で、全ラインに渡り付着の剥離が行える。
          レイアウトの自由度が高く、安価な装置。
          摩耗性の少ない微粉の輸送に適している。
          『付着防止シュート』
          フレキシブル内筒にエアパルスを与えることで付着を防止する。
          内筒外筒間を減圧することでフレキシブル内筒の円形断面を保持する。
          洗浄時はフレキシブルシュート交換で完了。
        10. 製品紹介④【空気輸送テストプラントの紹介】
          アマノ㈱ エンジニアリング部 主査 山本 雅嗣 氏
          静岡県浜松市の細江事業所内の粉粒体輸送テストプラントは、輸送対象となる粉粒体を輸送テストし、実際のプラント設計のためのデータを収集することを目的として設置している。
          送り先タンクの重量、送り元タンクの重量、風量、輸送圧力などをデータとして記録/解析し、スケールアップ、スケールダウンの検討、最適風速の検証が可能。
          輸送距離は可変対応が可能。最大輸送距離184m。
以上
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