粒子積層技術&湿式プロセス合同分科会 報告

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2020年2月5日、神戸大学 菰田先生(湿式プロセス分科会 副コーディネータ)にご協力いただき、湿式プロセス分科会と合同で分科会を開催しました。まず初めに、湿式プロセス分科会 岩田コーディネータより開会の挨拶がありました(【講演①写真】参照)。続いてナノ粒子の塗布などの湿式プロセスで非常に重要となる界面活性剤・分散剤の基礎と分散に関する講演をキレスト株式会社・成見作所様に、粉体を高付加価値化するための高精度湿式分級に関す講演を佐竹化学機械工業株式会社・佐藤様に、また湿式プロセスの応用例である燃料電池の触媒インクに関して株式会社豊田中央研究所・熊野に講演していただきました。講演概要を以下に示します。
1) 「界面活性剤の基礎と分散への応用」
キレスト株式会社 技術顧問 成見和也 様【講演②写真】参照
粉体を湿式プロセスで利用する際には、分散工程が非常に重要になる。本講演では、粉体および界面活性剤の基礎的概論やトラブル事例を、動画や実験を交えながら紹介された。続いて、粉体および界面活性剤の物性に基づき、分散の三要素(①ぬれ性、②解きほぐし性、③安定化)を満足させるための具体的な選定法・問題点などが示された。

2) 「高精度湿式分級機の開発と製品化」
佐竹化学機械工業株式会社 佐藤 誠 様【講演③写真】参照
はじめに会社概要を紹介した後に、佐竹化学機械工業で開発した高精度分級機のコンセプトや分級原理の紹介があった。湿式分級においても、分散の三要素を満足させなければ高精度化が困難であるため、分散機を用いた前処理や分散剤の選定が有効であることが示された。講演の最後には様々な分級例や、スケールアップの予定などが紹介された。

3) 「燃料電池の触媒インクのレオロジーと成膜制御」
株式会社豊田中央研究所 熊野尚美 様【講演④写真】参照
電池電極を作製する際には触媒インクの特性を制御するかが非常に重要であるが、今回の講演ではインク中のカーボンとアイオノマの相関などを解析した結果の説明があった。また、触媒インク塗布膜のひび割れとカーボン粒子のネットワーク構造の関連や、塗布プロセスとクラック発生の相関を5因子2水準で重回帰分析した結果なども示された。

講演終了後、粒子積層技術分科会 山村コーディネータより閉会の挨拶および11/18~20に開催される“粉体工業展東京2020”の案内が行われ、会のうちに終了いたしました。

以上
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