環境エネルギー・流動化分科会 報告

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2019年9月11日、今年度第2回目の分科会として、大月バイオマス発電所等の見学会を開催しました。内容を以下に報告します。
大月バイオマス発電所は昨年8月に稼働開始した新しい施設で、発電容量1万4500kW(年間売電量1億kWh:約3万世帯分)を有し、国産材(間伐材、剪定枝など)を使った木質バイオマス発電事業としては国内最大級の規模となっています。
当地は半径50km以内に東京、神奈川、埼玉が入り、中央自動車道にも近いということで関東各地からの原料調達が容易だそうです。一方内陸部の立地であるため、一般の発電所のように冷却に大量の水(海水)を利用することが難しく、空冷式の復水器を使って水を循環利用されていました。
ボイラは荏原環境プラント(株)製の内部循環流動式で蒸気条件は6.4MPa×500℃、発電効率は年平均で約28%(発電端)とのことでした。
燃料原料は国産材のみで、現在までPKS(パームヤシ殻)等の輸入材は使用したことがないそうです。使用量は480~500ton/日で、そのうち剪定枝が7~8割を占めています。
設備見学や質疑応答では、参加者の皆さんから質問が活発な質問が矢継ぎ早やに飛び交って、予定見学時間を大きく超過しましたが、大変活気あふれるものとなりました。また所長殿からは我々を「粉体の専門家」と見込まれて、現状の困りごとに対するご相談もいただき、双方にとって有用な見学会になったと思います。
リニア実験線の残土処分場跡地に建設された発電所見学の後は、「山梨県立リニア見学センター」の見学を行いました。当日はリニア実験線の試験走行も行われており、500km/hで走行するL0系リニアモーターカーを間近で見て、すぐそこまで来ている未来の姿を垣間見ることができました。
また、日本3奇橋のひとつである「猿橋」にも立ち寄りました。橋脚を使わずに両岸から張り出した四層のはね木によって橋を支えるという珍しい構造で、西暦600年ごろ建設され、その後もその構造を変えずに何度か架け替えられているそうです。当時の最先端橋梁建設技術が現在まで受け継がれており、現代の最先端のリニア技術との対比で感慨深いものがありました。
見学会のあとはバスで八王子まで移動して「技術懇談会」を行いました。見学会の振り返りから始まり、熱い技術談議が繰り広げられ、予定していた時間もあっという間に過ぎて、大変盛況のうちに閉会となりました。

以上
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