晶析分科会 報告

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2021年10月13日(水)2021年度第1回分科会として、インテックス大阪において、国際粉体工業展大阪2021の併催行事 最新情報フォーラムを開催いたしましたので報告いたします。

プログラム:
講演1 共結晶の消化管内溶解挙動解析による難水溶性薬物の経口吸収改善効果の定量的評価
摂南大学 薬学部薬剤学研究室 准教授 片岡 誠 氏

共結晶化は、難水溶性薬物の経口吸収改善技術の一つである。共結晶化による吸収改善効果を評価または予測するためには、経口投与後の共結晶の消化管内での溶解挙動を精査することが重要である。講演では、共結晶化された難水溶性薬物の経口吸収改善効果の検証と消化管内での共結晶溶解挙動の解析手法について紹介された。

講演2 医薬品共結晶の探索および開発、レギュレーション
武田薬品工業株式会社 ファーマシューティカルサイエンス・アナリティカルデベロップメント 主席研究員 山本 克彦 氏

医薬品原薬の物性を改善し、そのdevelopabilityを高めるために医薬品共結晶を探索・最適化し、開発を行った応用例・モデルをそのコンセプトと共に紹介された。共結晶に関するレギュレーションの紹介およびその解説、共結晶を開発・申請する上での課題も提示された。

講演3 Co-amorphousにより期待される医薬品開発への寄与
アステラス製薬株式会社 製薬技術本部創薬技術研究所 主管研究員 溝口 亮 氏

co-amorphousとは,複数の低分子化合物からなる非晶質である。講演では,co-amorphous の形成メカニズムおよび物性改善のメカニズムを明らかにすることを目的として講演者らが実施したユニークな検討内容と,その結果を紹介された。また医薬品開発におけるco-amorphousの利用法に関しても言及された。

講演4 アミノ酸コ・アモルファス(co-amorphous)の特徴、性能
味の素株式会社 アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 洗 洵 氏

アミノ酸は医薬用、食品添加物用、食品用途と多目的に使用される化合物である。その中で、一部のアミノ酸は溶解性や呈味が悪く、それがしばしば製品開発の律速となる。その課題に対して、解決手段となり得るコ・アモルファス技術を開発した。講演ではアミノ酸コ・アモルファスを中心に紹介された。

昨年に引き続き(一社)粉体工学会 共結晶WSと合同で講演会を開催しました。共結晶の技術は医薬品原薬のみならず、食品等へも技術展開がなされており、材料設計、装置設計を行っている参加企業にとって有意義な講演会になったと考えています。また、久しぶりの対面での講演会に参加でき、講演会終了後、参加者の皆さんが積極的に講演者の方々に質問等をされていたのが印象深かったです。
開会挨拶を共結晶WS代表の深水先生に閉会挨拶を白川先生に行っていただき、両会の宣伝にもなりました。深水先生とはWeb以外で初めてお会いしましたが、今後とも両会が発展しあえるよう合同で講演会を開催していくことで合意できました。

感染防止対策:
全国の緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置が解除されている中行われましたが、展示会場への入場とは別に会議室へ入る際、事務局CNTさんが十分な感染防止対策をされていました。

カテゴリー: 活動報告, 晶析分科会