微粒子ナノテクノロジー分科会 報告

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平成30年3月15日、第3回分科会をキャンパスプラザ京都にて開催しました。本分科会においては、前回の第2回分科会を中国蘇州にて開催しましたが、その際に中国における粉体工学、関連する技術のレベルとその規模の圧倒的な充実について、広く会員に知ってもらうべきだという声が多く寄せられました。これを踏まえ、前回のシンポジウムをオーガナイズいただいたG. Ma教授(中国科学院)及びAibing Yu教授(東南大学副学長、Monach大(豪州)教授)が来日されるタイミングを捉え、海外分科会の報告及び中国におけるナノテクノロジーの研究、産業動向をテーマとした分科会としました。以下にその概略について報告します。

1)「第2回蘇州分科会と第3回分科会全体総括」
代表幹事 福井武久氏
前回の第2回分科会については、蘇州綜研化学様での工場見学とシンポジウム及びナノパークの見学により中国における発展を確かめる、という目的で実施した。結果としては、昔の中国の印象は全くなく、スピード及び規模双方において圧倒されるような経済発展を実感した。また、日中豪粉体ナノテクノロジーシンポジウムの概要についてご紹介をいただいた。

2)「海外(蘇州)分科会の参加報告」
京都大学 講師 渡邊 哲氏
分科会が開催された中国・蘇州については、当初水の都というようなイメージを持っていたが、実際には非常に整然と発展したビジネス街となっていた。中国における工場見学としては、蘇州綜研化学様より現在では日本より厳しい面を持つ環境・排出規制への対応の仕方、コツについて、実際の設備も含めて御説明をいただいた。
2日目のシンポジウムでは、3件の基調講演の後日本側から3件の講演、中国側からの5箇所のベンチャー企業に関しての御説明の後、ナノポリスの見学会に関してもその光景と共にご紹介をいただいた。日本としてもより発展していかないといけない、という念を強く持ったとのコメントがあった。

3)「From Lab to Industry, Introduction of Chinese research activity and new venture company」
中国科学院 教授 Guanghui Ma氏
まず蘇州における起業の経緯についての説明の後、御自身の、粒子によってバイオプロセスの発展を促進させるというコンセプトに基づいて研究、企業化した内容について解説をいただいた。
必要な粒子特性として、その均一性、硬度(アガロース粒子等)、形状を挙げられ、それらを実現する手法としての膜を用いた粒子製造法についてその特徴を詳細に解説いただいた。特に疎水性膜、親水性膜の使い分けについては非常に興味深い内容であった。これらの技術については、既に蛋白質精製の工程において製品化されたり、B型肝炎ウイルスの分離に対し非常に高い効果が得られるなどの成果を挙げていることについても御説明いただいた。

4)「Introduction of Monash-South East University collaboration project and research」
Monach大 教授 Aibing Yu氏
まず最初に、所属されているMonach大学、及びメインキャンパスのあるオーストラリアにおける大学教育の状況についての説明があった。Monach大はメルボルンにメインキャンパスを持ち、中国、マレーシア、イギリス、イタリアにもキャンパスがあるなど全世界へ展開を行っている。約70,000人が学び、世界ランキングでは70位の位置にある。
中国においては東南大学と提携し、中国でも経済、開発地区として有数のエリアになっているここ蘇州にキャンパスを置いている。本提携のビジョンはワールドクラスの研究および人材育成である。ダブルマスタープログラムというプログラムも設定されており、Advanced materials and manufacturing、Energy and resource、Bio and nano materialsなど主に7つの研究テーマが上げられている。Monash大-東南大の共同研究論文も増加傾向にあると説明をいただいた。

以上
カテゴリー: 活動報告, 微粒子ナノテクノロジー分科会