リサイクル技術分科会 報告

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2020年12月23日、「AI、IoTによるリサイクル技術の高度化」をテーマとし、Webにて第1回分科会を開催いたしました。以下に報告いたします。

■講演会:「AI の新展開:「派遣 AI ™」とは何か 」 講演者: SOINN 株式会社 代表取締役 CEO 長谷川 修 氏
次世代AIとして、SOINN社の“SOINN”という従来の「Deep Learning」より実用レベルであり、高速学習を有したAIの紹介と、今後の現場への普及が期待されている「派遣 AI ™」について講演頂いた。
「派遣 AI ™」は、派遣社員のように現場で仕事を覚え、目・耳・手・足等の単体もしくは組み合わせた利用が可能であり、常時オンライン学習を行い、ノイズ・処理の不安定要素などを含めた「誤差」が最小になるようセルフチューニング(経験の蓄積)が可能なAIです。本機は既に大手企業へ導入と運用実績があり、今後は医療関係や個人向けに普及が見込める内容であった。

■講演会:「選別装置への画像処理、 AI(ディープラーニング)の適用」 講演者: 北九州工業高等専門学校 生産デザイン工学科 太屋岡 篤 氏
本講演では、画像処理(OpenCV)と機械学習(判別分析法とディープラーニング)のよる選別装置への適用について講演頂いた。
既に市場では、AIによる選別技術は生産工程の革命となっており、自動検品による省人化やAIの学習機能により初心者の支援(技術継承)に貢献するシステムが採用されている。講演内容にもあったが、AIの出来る範囲の向上により、画像処理判別では回収装置の能力を最大限活用に至っている。今後はAIの能力に合わせた装置改良(仕様見直し)が課題との事。

■講演会:「AI 搭載型選別設備の運用事例」
講演者: 株式会社エコネル エンジニアリグ部 部長 早川 昌希 氏
同社は、資源リサイクル事業をメインとし、シュレッダーダストや様々な産業廃棄物を分離・選別を繰り返し、再資源化している会社である。
今回の講演では、既に実用している国内製の「AI 搭載型選別設備」の内容と成果について講演頂いた。本設備は、色彩・形状識別カメラと金属センサーを搭載し、近赤外線では見えない異物を除去、有価物へ抽出する設備である。ただ、AIを最大限活用する為にはユーザー側で「学習モデル」と「レシピ」を作成し、選別パラメータを作成していかなければいけない為、AI能力を生かすも殺すもユーザー次第との事。同社での本機を用いた運用は極めて順調であり、一定以上の成果を得られており、現在は選別における向き不向きの材料の条件抽出を行っており、更に精度を向上すべく努めているとの事であった。

今回の講演会を通じて感じたのは、リサイクルの分野でも人手不足解消や従来のシステムで対応出来なかった内容がAIを活用する事で可能となってきている事がわかった。また、近い将来は目まぐるしい技術革新により、AIありきの世の中へなっていくであろうと感じ、今後益々最新技術の情報を吸収していかなければいけないと思える良い講演会であった。

カテゴリー: 活動報告, リサイクル技術分科会