クリーン化&微粒子ナノテクノロジー合同分科会 報告

2020年10月27日、微粒子ナノテクノロジー分科会とクリーン化分科会で合同分科会が開催されました。今回は、新型コロナウイルス感染症への対応として通常の集合形式ではなくZOOMミーティングを使用したオンライン形式により実施されました。テーマとして「微粒子・ナノ粒子、エアロゾルの基礎とその評価方法」と設定し、主に若手粉体技術者を対象として、レベルアップと育成を目的とした講演が4件企画されました。1件は、海外からのオンライン講演も含みました。

金沢大学の大谷名誉教授からは、「エアロゾル動力学の基礎とエアフィルトレーション」と題して、エアロゾルの動力学的挙動についての概説と、エアロゾル粒子の除去において最も簡便で効果的なエアフィルタによる粒子捕集の解説をして頂きました。岡山大学の石田准教授からは、「液中における微粒子の基礎」と題して、液体中の微粒子の凝集・分散のメカニズムを中心に、液中の微粒子の挙動を支配する原理について説明して頂きました。リオン株式会社の松田氏からは、「気相中の微粒子・ナノ粒子の最新の計測技術」と題して、光散乱式のパーティクルカウンタの基本原理や測定上の注意点などについて解説して頂きました。スペクトリス株式会社マルバーンパナリティカル事業部の松尾氏からは、液相中の微粒子の評価法である動的光散乱法とレーザ回折・散乱法の原理や測定・解析上の注意点などについて解説して頂きました。
いずれの講演も、気相と液相中の微粒子の挙動とその評価法の基礎に関するもので、講師の方々からわかりやすく説明して頂き、参加者が基礎知識を身につけるのに役立る講演会となりました。また、参加者よりいくつかの質問もあり、講師の先生方から丁寧に回答をして頂きました。
さらに講演終了後に講師との総合討論・座談会を加えるなど、初めての試みを多く盛り込んだオンライン分科会となりました。約1時間にわたって、講演内容について懇談や、今後の微粒子やフィルタ分野の研究や技術の方向性などの話題で活発な議論が行われました。

四つの講演とも様々な視点での討議が行われるとともに、総合討論・座談会においては各研究者や企業担当者の方々から普段伺えない話がでてくるなど、非常に有益かつ貴重な分科会となりました。また、一つの団体から複数の参加者に参加いただくなどオンライン形式ならではの特徴も見られました。

カテゴリー: 活動報告, クリーン化分科会, 微粒子ナノテクノロジー分科会