日本人形と粉

人形店の前を通りますと、ひな祭りまでは「雛人形展示中」、
端午の節句の頃までは「五月人形展示中」という張り紙が出て
いました。張り紙は無くなったのですが、まだ、鎧や兜が置いて
あり、それに誘われ、店に入りました。乗用車1台と同じくらい
の価格という人形など見て回っていると、ピピッと感じるものが
ありました。石臼の摺り面の目のパターンをデザインした表彰盾
が置いてあるではありませんか。銘板には伝統工芸関連の協会創立
15周年記念の「新商品コンクール 知事賞」と刻してありました。
店のご主人も人形と石臼の関係は「わからない」ようですが、
日本人形の修理には粉が欠かせないとおっしゃっておられました。
人形の手が外れそうだと、「寒梅粉」という米粉を水で練った糊
で接着し、顔や頭の部分の傷、ヒビ、欠けなどは「桐粉」という
桐の木の粉を寒梅粉の糊で練ったペーストで埋め、その上から
「胡粉」を塗るそうです。この「桐粉」には種々の粒子径のもの
があり、修理対象によって使い分けられていることや、目や口の
色があせている場合には、墨や紅粉で「化粧直し」されることも
教えていただきました。
説明されたご主人自身も「粉を使うことが多いですな~」と
感心しておられました。
(2015年5月メルマガより)

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