お水取り

早春、奈良東大寺では毎年、「お水取り」で知られている
修二会の法会が行われます。練行衆と呼ばれる十一名の僧侶が、
人々が犯す様々な過ちを二月堂本尊の十一面観音の前で懺悔
するのです。今年(2016年)で1265回目、前年の12月から始まり
2月の半ばから前業、3月1日から14日までが本業という法会です。

本業では、先に堂に上る準備役の一人を除いた十名の練行衆が
午後7時に二月堂に向かいます。暗闇の中、その道を照らすため
10本の「お松明(たいまつ)」と呼ばれる大きな松明が焚かれ、
童子と呼ばれる人々がそれを担いで石段を登っていきます。
そして堂上に着くと、欄干に沿って、松明の火の粉を撒き散らし
ながら回廊を駆け抜けるのです。欄干から堂の下に向かって、
まさに「粉を散らすように」火の粉が落ちていきます。
浴びると、その一年無病息災に過ごせるといわれている
「ありがた~い粉」です。

ニュースなどで見られる「お水取り」は3月12日のことで、
この日は籠松明という大型の松明11本が焚かれ、最も勇壮な
火の粉の乱舞シーンが見られる筈ですが、例年大混雑、遅く
行くと二月堂近辺にも近づけません。見物には3月1~11日の
平日がお奨めです。
(2016年2月メルマガより)

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