活動報告

海外分科会 報告

2018年8月1日

  • 集合写真(晶析分科会)
    集合写真(晶析分科会)
  • 晶析技術セッション
    晶析技術セッション
  • ポツダム大学見学
    ポツダム大学見学
  • ポツダム大学での講演風景
    ポツダム大学での講演風景
  • ポツダム大学での集合写真
    ポツダム大学での集合写真
  • BAMでのセミナーで講演をされる宮原先生
    BAMでのセミナーで講演をされる宮原先生
  • BASF社のLudwigshafen研究所の見学
    BASF社のLudwigshafen研究所の見学
  • Novarti_Stein工場での見学会
    Novarti_Stein工場での見学会
  • Novartis社での集合写真
    Novartis社での集合写真
2018年6月11日~15日開催のACHEMA2018展示会期間に合わせ、開催地ドイツにて海外分科会が開催されました。分科会を開催したのは、1.晶析分科会、2.微粒子ナノテクノロジー分科会、3.粒子加工技術分科会、4.粉体シミュレーション技術利用分科会で、下記に活動内容を紹介します。

■晶析分科会(6月12日~13日)
今回の分科会では、ドイツMerck社サイトツアー、国際フォーラムでの晶析技術セッションを企画した。
Merck社はドイツに本社を構える創業350年の大手医薬メーカーである。工場の規模にも圧倒されたが、目を引いたのはイノベーションセンターであった。何れのオフィスも仕切り(壁)がなく、また社員がそれぞれに自由にデスクをレイアウトして業務を行っていた。また、いつでもフリーディスカッションができるスペースなども設けられており、日本企業とのスタイルの違いを体感することができた。
晶析技術セッションでは、会場には日独から総勢20~30名程度の聴講者にお集まり頂いた。今回の講演内容は何れも、将来の晶析技術の発展に向けての新技術として、晶析手法 ・装置・シミュレーションなど多彩な切り口で晶析技術を紹介するものであった。講演後には活発な質疑応答が交わされた。当分科会の命題でもある将来へ向けての晶析技術の伝承を進める上で、今後、国際的な技術交流の重要性も増してくるであろう。
工場見学と講演会という分科会としては定番の企画であったが、海外での実施は国内では味わえない経験や刺激を受けることができた。海外開催にも関わらず、積極的にご参加頂いた方々にもこの場を借りて感謝申し上げたい。

■微粒子ナノテクノロジー分科会(6月11日~17日)
DECHEMAが主催する化学プラントショーACHEMAのゲストイベントとして、International Powder and Nanotechnology Forum(IPNF)が4分科会合同で企画された。微粒子ナノテクノロジー分科会はその一つNanotechnology / Biotechnologyセッションを担当した。今回の海外分科会はそのACHEMA視察及びIPNF参加と共に、ドイツの材料・標準化研究所・BAMとナノ粒子の独特な評価技術を持つポツダム大学のHass教授の研究室を訪問、セミナーを開催し、ナノテクに関連する技術調査を実施した。
1.IPNF・Session 2: Nanotechnology / Biotechnology
IPNFはフランクフルトメッセ内のCongress Centerにて6/12,13の二日間で開催された。当分科会はフォーラムの初日午後Session 2を分担した。Session 2では、日本側から2件、欧州から2件の著名専門家の講演が実施された。

2.BAM:Symposium/Preparation, Characterization and Processing of Nano and Submicron Powders
BAM(ベルリン)でのミニセミナーは6/14の午後に開催され、BAMおよびAPPIEのそれぞれの活動概要の紹介の後、当分科会から2件、BAM側から2件の講演が実施された。

3.ポツダム大:Japanese-German Mini Symposium of (Nano)-Particles in Agriculture and Biotechnology
ポツダム大(ポツダム、Campus GOLM)でのミニシンポジウムは6/15に開催された。シンポジウムでは当分科会から3件の講演と3件の企業紹介を行い、ポツダム大からは4件の講演が行われた。講演の後、物理化学系の4つの研究室を見学させていただいた。

■粒子加工技術分科会(6月11日~15日)
1.ACHEMA2018 視察
日時:6/11 ~ 6/15
場所:ドイツフランクフルト
報告事項:5日間の参加者は主催者の発表によると前回の166444人より減少して約145000人であった。セキュリティを強化した入場方法に起因するとの見解があった。展示ブース数は3805社、展示面積は14万㎡で前回2015年とほぼ同等である。55ケ国からの出展があり、中国から353社、インドから178社であり、経済発展の勢いを感じる。一方、日本からは52社であり次回以降の出展数増加が期待される。

2.Novartis社見学
日時:6/15 6:00~16:00
場所:バーゼル(Forum 3-1.100.10A CH-4002 Basel SWITZERLAND)
参加者:24名(会員20名、非会員4名)
報告事項:Novartis社メインキャンパスとステイン工場を見学した。今、Novartis Technical Operation (NTO)を展開中で、27ケ国に跨っている工場の スタンダード化に取り組んでいる。工場では更新真っ最中のエリアを見学した。各製造室はコンテインメントを元に設計されていて、増産用スペースも 確保されていた。

3.IPNF2018(製剤と粒子加工に関するセッション)
日時:6/13 10:30~13:00
IPNF2018の製剤に関する講演は、5件あり、日本からは愛知学院大学:山本教授が座長を務められ岐阜薬科大学;竹内教授、熊本大;本山教授、BASF ジャパン;岸氏が講演された。

4.4分科会合同交流会
日時:6/11 夕方~
場所:フランクフルト市内レストラン
報告事項:4分科会(晶析分科会、シミュレーション分科会、微粒子ナノ分科会、粒子加工技術分科会)合同で、自己紹介を行い交流を深めた。

5.粒子加工技術分科会 技術交流会
日時:6/13 夕方~
場所:フランクフルト市内レストラン
参加者:13名(会員12名、非会員1名)
ACHEMA展示会視察の感想を交え、交流を深めた。

■粉体シミュレーション技術利用分科会(6月11日~12日)
本年度第1回の見学・講演会は次の要領で開催した。講演会はACHEMA2018展示会(6月11日~15日)会場内で、IPNF2018(6月11日~12日)実施期間中、12日午前中に実施された。講演は、粉体工学に関すると以下5講演とポスターセッションが行われた。
会場内は自由に立ち入ることが出来るため正確な人数は把握できていないが、5講演内には、延べ50名程度の方が訪れた。また、これに先立ち6月11日に行われた企業見学会では、フランクフルトの南方約100kmに位置するマンハイムにある、BASF社のLudwigshafen(ルードヴィヒスハーフェン)研究所を訪れ、BASFとの合同セミナー(技術交流会)と、工場見学、ビジターセンター見学を実施した。参加は他の分科会からの参加も含めて総勢34名で、総合化学メーカの最先端技術に触れ、刺激的な時間を過ごすことが出来た。

以上
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